1. 命令文の基本ルールと3つの形

フランス語の命令文は、「tu(きみ)」「nous(わたしたち)」「vous(あなた / あなたたち)」の3つの主語に対応動詞を合わせ、主語を省略するだけで作れます。

重要:1つの落とし穴(-er動詞の -s 消去)
  1. tu に対する命令文のとき、動詞が -er で終わる動詞(第一変化動詞や aller など)の場合、語尾の "s" を消すというルールがあります。

音声はネイティブの発音に近い形で録音しています。例文を見ながら繰り返し聞くことで、発音とリズムが自然に身につきます。

① tu に対する命令(~して、~しなさい)

親しい友人や家族、子どもに対して「~して」と声をかける時の形です。

Parle !(話して!)

  • 発音:パるル
  • 解説:もともとは Tu parles. ですが、-er 動詞なので s が消えます。

Prends ça.(これ取って / これ食べて。)

  • 発音:プらン・サ
  • 解説:prendre(取る)は -er 動詞ではないので、Tu prendssそのまま残ります
  • 音声

② vous に対する命令(~してください、~しなさい)

目上の人や丁寧に対応したい相手、または複数の人たちに対して「~してください」と言う時の形です。日常で一番よく使います。

Parlez !(話してください!)

  • 発音:パるレ

Regardez.(見てください。)

  • 発音:るガルデ
  • 音声

③ nous に対する命令(~しましょう)

英語の「Let’s ~」にあたる、勧誘や提案の表現です。

Parlons !(話しましょう!)

  • 発音:パるロン

Allons-y !(行きましょう!)

  • 発音:アロンジ
  • 解説:日常会話の超定番フレーズです。
  • 音声

2. 不規則変化する2大動詞(être / avoir)

命令文にはいくつか不規則な変化をする動詞がありますが、まず押さえるべきは être (~である)avoir(持つ) の2つです。これらは現在形の形ではなく、接続法という特殊な形をベースに作られます。

理屈は置いておいて、音ごとそのまま覚えてしまうのが一番の近道です。

④ être (~であれ、~でいてください)

主に「形容詞」を後ろに伴って、「~な状態でいなさい」という意味で使います。

主語 命令形 発音 例文と意味
tu Sois ソワ Sois sage !(お行儀よくしなさい!※子どもに対して)
発音:ソワ・サージュ
vous Soyez ソワイエ Soyez tranquille.(ご安心ください / 落ち着いてください。)
発音:ソワイエ・トらンキーる
nous Soyons ソワヨン Soyons optimistes !(前向きにいきましょう!)
発音:ソワヨン・ズォプティミストゥ
  • 音声

⑤ avoir (~を持ちなさい、~を持ってください)

「勇気」や「忍耐」「確信」などを「持ちなさい」と励ます時によく使われます。

主語 命令形 発音 例文と意味
tu Aie Aie du courage !(勇気を出して!)
発音:エ・デュ・クらージュ
vous Ayez エイエ Ayez de la patience.(忍耐強くあってください / 我慢してください。)
発音:エイエ・ドゥ・ラ・パシヤンス
nous Ayons エヨン Ayons confiance !(自信を持とう!)
発音:エヨン・コンフィヤンス
  • 音声

3. まとめ:そのまま覚えるワンフレーズ

最後に、今回の内容を定着させるために、日常会話でそのまま使えるフレーズをセットで暗記してしまいましょう!

  1. Attends !(待って! / tuに対して)
    • 発音:アタン
  2. Attendez !(待ってください! / vousに対して)
    • 発音:アタンデ
  3. Ne t’inquiete pas.(心配しないで。※否定の命令文)
    • 発音:ヌ・タンキエットゥ・パ
  4. Soyez prudent.(お気をつけて。/ vousに対して)
    • 発音:ソワイエ・プリュダン
  • 音声

主語をなくす、そして êtreavoir は形が変わる。このポイントさえ押さえれば、フランス語の命令文はマスターしたも同然です!

学習のヒント

  • 命令文は言い方(トーン)によってはきつく聞こえてしまうこともあります。
  • 丁寧にお願いしたい時は、文末に s’il vous plaît(シル・ヴ・プレ) をつけるのを忘れないようにしましょ